sabana de pobre
「貧乏人のシーツ」と呼ばれる植物。
葉っぱに穴が沢山あいています。
島の小さな港町に引っ越してきて、数ヶ月が経ちます。
日本人の友達が前住んでいた辺りに行って、言いました。
「よくあんなに何にもない所に住んでいたね。」
私も初めてこの島に来た時、
「こんななんにもない所住めない!」と思っていました。
確かに、素敵な店や、美術館や建物、そういった人工的なものは、
なんにもありません。
ただ、大自然があるだけです。
しかし、私は、小さな町に移り住んできてから、しばしば思うのです。
あそこは、なんでもあったなぁと。
自然は完璧です。
特にここの自然は私たちを餓えさせはしません。
マンゴもバナナも、アボガドも、お店でお金を払わなくても
手に入りました。
季節の食べ物が鳥や猿、他の動物達の分も一緒に存在しているのです。
火傷をしたら、アロエを使えばいいし、
歯を綺麗にしたければ、ニムの枝を使えばいい。
コンクリートやアスファルトにかこまれた出来た家では、クーラーがないと暑くてしょうがないけれど、
パルマの葉はどんなに強い太陽光も吸収し、
木陰は新鮮な空気を保ち、昼寝にはもってこいです。
そして、花や植物の美しさは、どんなアートにも勝るような気がするのです。
こんな☟花を見つける度に、
私は自分の存在よりも遥に上をゆく、スーパーパワーを感じ
嬉しくなりました。
ビーチに座っていると、
自分の悩みなど小さいものに思えてきて、
(太古から続く大自然に比べたら、極小の摩擦でしかない??)
大草原を汗をかきながら歩けば、
自分の中に生命力が溢れてくるのを感じる。
東京NYと暮らしてきたので、
自分がまさか、自然愛好家になるとは思いもしなかった。
足が汚なくなるのは嫌だったし、虫は得体がしれなくて怖かった。
けれど、今は島に戻って来る度にほっとする。
ああ、やっと戻ってきた、と。
ああ、やっぱり自然って素晴しい、と。
イエーイ!ビーチ大好き!
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